バス釣りでは、一般的には本物の生きた餌は使わずにプラスチックなどで作られた「ルアー」や、ゴムっぽい材質で作られた「ワーム」などの疑似餌を使ってブラックバスを釣っていきます。
ルアーには数え切れないほどの種類があって、バス釣りをはじめたばかりだと、どんなルアーがいいのか?どんなルアーが釣れるのか?が分からず困っている人が多いと思います。
そんなバス釣り初心者のために、これまでのバス釣り歴20年の経験から導き出した、初心者でも使いやすくて釣れやすいルアーをピックアップしましたので、この中から選べばきっと釣れると思うのでぜひ参考にしてみてくださいね!
バス釣りにおけるルアーとは
まず、バス釣りといえばルアーですよね!
ルアーとは、ブラックバスを釣るために餌と思わせるために作られた疑似餌の事をルアーといいます。
ルアーはプラスチック製のいろんな形のものはリリースされており、選ぶだけで楽しくなるものです。
釣りに行かないけどルアーをコレクションしている人もいるくらいルアーというものは魅力を持っている釣具です。
ルアーはジャンルごとに似たような形をしているのですが、じつは動き、使用用途、重さ、潜る深さなどが違っていて、シチュエーションによって使い分けをしながら使うのが一般的な使い方です。
この使い分けが出来てくるとバス釣りが一層楽しくなってきます!
バス釣りにある程度慣れてきたらルアーを投げた時の事を想像しながら選ぶことが出来るのですごく楽しい瞬間でもあります。
また、Youtubeなどでも水中映像が流れているので動きをチェック出来るのでオススメ。これは初心者の人はぜひ見ておくといいでしょう。最初のうちはルアーがどんな動きをしているのかまったくわからないのである程度イメージを頭の中に入れておくと釣れるイメージが出来るのでオススメの方法のひとつです。
ルアーでの釣り方
まずは水深が浅そうなところを狙おう!
始めたばかりだと、どこから狙えばいいのか分からないとおもいます。
そんなときのキーワードはこの2つです。
- 岸際
- 水深が浅そうな所
岸際や浅瀬を狙う理由は、ブラックバスは岸際にいることが多いから。釣れる確率をあげる為にブラックバスがいるであろう場所に投げるのが効率の良い釣り方になります。
ただし、釣りに慣れていないと、岸際に投げる際、ルアーを投げる場所が定まらずに岸の向こうまで投げてしまってルアーをロストしてしまうので、岸際ギリギリを狙わずに少し手前を狙うようにしましょう。ルアーをロストしてしまって釣り自体ができなくなっては本末転倒ですからね…。あとは財布にも優しくない趣味になってしまうので、攻めすぎには要注意です。
また、岸際でなくてもルアー自体にブラックバスを引きつけるパワーがあるので、ある程度ルアーとバスが離れていてもやる気があるブラックバスは食ってくるのでそこまで深く考えずにルアーを投げましょう。
あとは自分が狙った所に投げられる練習をすると、よりブラックバスが釣れやすくなって楽しくなってきますよ!
レンジ(釣れる深さ)を探そう!
バス釣りにおいて、重要な釣り方のの一つが「レンジ」を探る釣り方になります。
レンジとは「棚」とも言われていて、魚がいる水深を当てることができれば、よりたくさんのバスを釣ることが出来ます。
例えば、その日は、底の方にバスが溜まっている日なのに、表層付近を泳がせるルアーばかり投げても釣れる確率は非常に少ないのは想像出来ると思います。
ルアーはひとつひとつそれぞれ特徴がありますが、その特徴のひとつとしてルアーが潜る深さが違っています。水深0mから10mまで潜るものまで。
その日に合わせて魚がいるレンジを当てる為にいろいろな深さを潜るルアーを準備しておくことが重要になってきます。
バスがいる深さに合わせたルアーをチョイスしよう!
バス釣りにおいて、ブラックバスがいる深さに合わせたルアーを選ぶことが非常に大事になってくるのですが、最初からたくさんの種類のルアーを集めるのは難しいと思うので、この3種のルアーを選ぶようにしましょう。
- 表層
- 中層
- 底
この3つの層を探れる3つのルアーさえ持っていれば問題ありません。
それぞれのオススメルアーはこの下で紹介していきますね。
バス釣り初心者のためのルアーの付け方
初心者でも超簡単!超簡単ハングマンズノットをマスターしよう!
ラインにルアーをつける方法は、このような文章ではとても伝えきれないので、動画でチェックするようにしましょう。
分かりやすくて簡単な結び方を紹介します。この結び方は、ルアー以外でもワームなどのどんなルアーでも付けることが出来るので、必ずマスターしておきましょう!
バス釣り初心者にオススメのルアー
上記にも書いたように、バス釣りにおいて「レンジ」が重要なキーワードになります。
そこで、「表層」「中層」「底」を釣るために初心者でも扱いやすいルアーをそれぞれ3つずつチョイスしたので、ぜひこの中から選んでたくさん大きなブラックバスを釣り上げてくださいね!
表層で釣れるルアー
メガバス「タイニーシグレ」
メガバスのタイニーシグレは、トップウォーターというジャンルで水面に浮かぶルアー。
3cmの小さなボディのひと口サイズで、バスからすると小さな虫のような食べごろのサイズで、子バスから50cm以上のバスまで本当の餌だと思って口を使ってくれるルアーです。
使い方はかんたん!
まずば釣れそうなポイントに投げて波紋が消えるまで待ったら、あとはゆっくり巻いてくるだけ。そうすると羽がパタパタと水面をクロールし本物の虫やセミと思わせて簡単に釣ることが出来るルアーです。
しかもボディはプラスチックなのでワームと違ってボロボロになりにくく何匹でもひとつのルアーで釣り上げることが出来ます。
スピニングタックルで十分投げられて重量もそれなりにあるので飛距離と投げやすさはピカイチ!思った所に投げやすいルアーです。
春から夏の終わりまでの比較的長いあいだブラックバスに効くオススメのルアーです。
SNSでの釣果報告
レイドジャパン「ツーサイド」
ポッパーといジャンルのルアーで、水面に浮かび、虫や弱った小魚などのベイトフィッシュに模せるルアーです。
ポッパーはロッドの先をちょんちょんと動かすと、ルアーが首振ってアクションが起きるので、その動きでバスを誘うルアーです。
このタイプのルアーはアクションをさせた時、スプラッシュ(泡)が出れば釣れやすくなると言われており、このルアーは口のカップ形状の他にもテールのペラが回ってよりスプラッシュが出やすくなります。この泡でバスの目をくらまして釣りやすくなるという原理です。
ひとつ持っておいて損はないオススメルアー。
大人気ブランドのルアーのため、店頭だと売り切れてることがありますので、ネットで買うのがオススメ。
SNSでの釣果報告
O.S.P「バジンクランク」
バジンクランクはトップウォーターの部類ですが、水面には浮かばずにリールを巻いてくると少し潜るタイプのルアーです。
上記の2つは完全に水面に浮くタイプですが、水面だと食いつきが悪くバスが食い切らないときがあります。そんな時は、少し沈めてあげると釣果が変わる時が多々あります。
こういったシチュエーションでルアーにバイトがない場合は、バジンクランクのような少し沈むルアーを使ってあげましょう。サイズも一口サイズでバスのサイズ問わず釣れてくれるので、楽しんで釣りが出来ます。筆者的には初夏〜秋まで釣れるルアーです。
SNSでの釣果報告
中層で釣れるルアー
ダイワ「タイニーピーナッツ SR」
小ぶりなボディサイズで小さいバスから大きなバスまで連れてきてくれる名作ピーナッツ。かわらしい丸みを帯びたボディですが、派手なアクションで遠くにいるバスもひきつけて寄せてくるようなパワーを持ったクランクベイトというジャンルのルアーになります。
「SR」というのはシャローレンジの略。シャローというのは「浅いところ」という意味になります。なので、SRは浅いエリアやレンジを狙うために特化されたルアーです。おかっぱりでは一般的にメインになるような中層を巻く時のレンジです。
SRの定義はメーカによって変わりますがピーナッツは1m前後を泳いできてくれます。
スピニングタックルでも投げられて重さもちょうどよく狙ったところに届きやすい初心者でも扱いやすいルアーです。釣り上級者でもタックルボックスの中に1つは入ってるというほどの定番釣れるルアーです。
デプス「イヴォーク 1.8」
ベイトリールを導入したらこの「イヴォーク」がオススメ。ルアー自体に重さがあるのでスピニングタックルで細いラインでは扱うことが難しいが、ラインが太いベイトタックルだったら安心して投げれ、バスがよく釣れます。
このイヴォークのどこが初心者にオススメなのかというと、「障害物回避能力が高い」と点。初心者のうちは、水中にどんな障害物があってどんな地形かが分かりません。そうすると、障害物にルアーが引っかかってロストしまうなんてことも多々あります。その為、この引っ掛かりにくいイヴォークがオススメというわけです。
ルアー自体のアクションは強めの波動が出る設定で、広いフィールドでもバスを寄らせる力がある大人気ルアーです。
ジャッカル「ソウルシャッド」
ざっくりいうとクランクベイトより細身で小さなサイズのルアーを「シャッド」と呼びます。
ソウルシャッドは、本当の魚かと思わせるようなアクションでバスをだます名作ルアーです。
ただ巻いてくるだけで十分釣れてしまうのですが、より釣りたいのであれば自分でアクションを加えるとより釣れる可能性が高いです。そのアクションとは「ストップ&ゴー」です。ストップ&ゴーとは、リールを巻いてきたら途中でピタッと巻くのを止めます。そうすると、ルアーが止まってしまいますがそれが「バスがルアーを食べる間」となり、ついつい食べてしまいます。
そういった自分なりのアクションを加えることが出来ることでより釣った感が出るので初心者でも楽しく釣りが出来るとおもいます。
底(ボトム)で釣れるルアー
レイドジャパン「レベルバイブ ブースト」
バイブレーションというジャンルのルアーです。バイブレーションは水になげると勝手に沈んでいくルアーなので、おのずと底までルアーが届きますので、表層にも中層にも魚がいないときは、沈むタイプのルアーをチョイスするといいでしょう。
レベルバイブブーストは小ぶりなサイズですが、空気抵抗もなく抜群の投げやすさと飛距離が出ます。また、一年中釣れるので一つは持っておいて損はないでしょう。
使い方はいたって簡単。まずはルアーを投げて、ラインが止まるまで放っておきます。そのあとはただ巻いてくるだけ。それだけで底付近にいるバスが食べてくれます。
ルアーのサイズも相まって小さいバスも多く釣れるので数釣りを楽しむことが出来ますので初心者にはオススメです。もちろん50cm以上のサイズも釣れる報告が沢山出ているので実力を兼ね備えたルアーになります。
ダイワ「T.D.ハイパークランク1066Ti」
T.D.ハイパークランク1066Tiは、巻けば巻くほど深く潜っていくタイプのルアーです。
一般的には深く潜っていくルアーは根がかりしやすくあまりオススメ出来ないのですが、このルアーに限っては、障害物回避能力が高いので初心者でも比較的扱いやすいルアーになります。
ルアーを巻いてくる際、なにかに引っかかったなと思ったら力ずくに引っ張るのではなく、すぐにリールを止めましょう。そうすると、ルアーが勝手に浮いてくるので、ロッドを軽く動かしてなにも抵抗がなくなったらまたルアーを巻いてきましょう。
そうして底付近にいるバスにアピールさせて釣りあげましょう。数十年前にリリースされいまだに釣れている名作ルアーでオススメのクランクベイトです。
ジャッカル「トリゴン」
スピニングタックルも卒業し、ベイトタックルをもったら重いルアーも投げられるようになりますますバス釣りが楽しくなりますよね。そんな時に、ぜひチョイスして欲しいのがバイブレーションというジャンルの「トリゴン」。
圧倒的な飛距離を出せるルアーでアクションもバスが好きなアクションに仕上がっています。もちろん1年中釣れるルアーではありますが、バスの活性が低くなった晩秋〜冬にかけて実力を発揮出来るルアーです。寒くなってバスが釣れなくなってきたと思ったらこうのトリゴンを使いましょう。
ただ巻いてくるだけでも釣れますが、「リフト&フォール」という釣り方をするともっと釣れるかもしれません。リフト&フォールとは、まずはルアーを投げて底まで落とします。そしたらロッドを大きく上に煽ってあげます。そうするとルアーは瞬間的に上に上がっていきます(これがリフト)。そして、煽りきったらまたルアーが底までつくまで待ちます。この繰り返しの釣り方を「リフト&フォール」といいます。
これは、バスの食性に訴えるのではなく、反射的に口を使わせて無理矢理釣るようなイメージです。寒くなるとバス達は食べる元気もなく出来る限り動かないようになります。そこで食性に訴えた所で食いつきが悪いので、バスの目の前にルアーを落として、ルアーを瞬間的にリフトさせる事で思わず口を使ってしまうという原理です。
ある程度釣りに慣れてきたらこういった釣り方も覚えていきましょう。そんなときに使えるルアーが「トリゴン」です。
ルアーのメンテナンス方法と保管方法
ルアーは決して安いものではありません。バス釣りにハマると金銭感覚が狂いだしますが、1つ1,000円以上となりますし、数多くのルアーを持つとなると簡単にロストさせるような釣りはしたくないですよね。
また、ルアーは水の中で使いますしフックはからなず金属になるので扱い方が適当だとすぐにサビます。またフックの先端は丸くなって刺さりが悪くなるので、シャープナーという道具を使って研磨する事が釣り上げるために大事なメンテナンス方法となります。
使用後は水気を切るかケースの蓋を開けて乾燥させよう
ルアーはプラスチック製のタックルケースに入れるのをオススメします。
ただ、ルアーを使い終わったあとそのままケースに入れておくと湿気がこもってしまって、普通よりフックや金具が錆てしまいますので水分を除くことが必要になります。
ただ毎回タオルなどで拭き取るのは正直面倒です。
なので、ケースの蓋を開けっぱなしにしておいて水分を蒸発はせるだけさびることはあまりないのでそのまま問題ありません。
シーズンオフなど長期に渡ってルアーを触らないときはしっかり水分は拭き取って保存しましょう。
フックはシャープナーで研いでブラックバスを逃さないようにしよう
バス釣りではフック(針)が非常に大事です。何度かバスを釣り上げるとフックの先端が丸くなってきます。
また、石や木などの障害物に当たることでもフックが劣化していきます。
フックの先端が刺さりにくくなるとしっかりフッキングが出来ずにバスの口に刺さらないで最悪の場合、バラしてしまうことがあります。
そんな時は針を研ぐことが必要になってきます。新しいフックを買うということでもいいのですが、いくらフックということであってもバカになりません。
そんな時はシャープナーといって針を研ぐ道具があるので、釣りに行く前にでもフックの先端をメンテナンスするだけで本当は獲れたはずのバスを逃すことをせずにすみます。
少しめんどうではありますがやっておいて絶対に損はないので釣りが終わった後もしくは釣りに行く前に研いでおくようにしましょう!
ちなみに3回の釣行に1回程度のメンテナンスで問題ありません。
まとめ
バス釣り初心者はなにからどんな釣具を選んでいいか分からないもの。これまでのバス釣りの経験をふまえた観点から、初心者でも釣りやすいようなルアーをピックアップしてみました。
誰も簡単に釣れるバス釣りなので、ここで紹介したルアーでまずは釣って他のたくさんあるルアーの中から自分好みのものを見つけてみてはいかがでしょうか。
ルアーの他にもワームの紹介もしているのでぜひチェックしてみてくださいね。